バウハウス建築が90年越しに斬新に蘇る、ロスチャイルドストリートのラグジュアリーホテルの魅力に迫ります
ブログをご覧いただきありがとうございます。ここではテルアビブの建築の魅力について簡単ではありますがまとめていきたいと考えています。
ロスチャイルドストリートはイスラエルの主要都市テルアビブの中心的な通りで細長い緑の庭を中心に、両脇に歩道や街路樹が続きます。ここでは日中の強い日差しとは無縁で涼しく街を散策でき、また好きな場所で休んだりすることができます。この通りに面する住宅は高級住宅街になっており、かなり人気の高いエリアです。公園のような通りのようなそんな中間的な存在であることがこの通りの魅力の1つかもしれません。
(ロスチャイルドストリートに関する詳細の記事はこちら)
これらの通り沿いには新旧共に個性的な建築が連なっています。
街歩きの中で、まず最初に気になって訪れたのは2023年の1月に開業したばかりのR48 Hotelです。
1930sに建設されたバウハウス建築を90年越しに丁寧にリノベーションされ、現代的な"ホワイト"をまとい公園側への顔となっています。
建築設計 : AN + / インテリア : STUDIO LIAIGRE / ランドスケープデザイン : Piet Oudolf
テルアビブの建築家とロンドンのインテリアデザイナー、オランダのランドスケープアーキテクトによるタッグ。
新旧の美しいコントラストを持つ建築
正面からは見えないけれど少し覗き込むと奥にはガラスのボリュームが垣間見える構成になっており、このガラス部分がまるっとホテルの客室になっています。新築棟と本館棟的な役割分担。
階段を上がるとBarやホテルエントランスが連なります。
階段によって奥へと誘引しながらもそれによってできたレベル差で光庭と吹抜けを作っていてランドスケープと建築とリノベーションの計画の混じり合い具合が非常に上手だと感じました。
驚異の浮遊する箱
一見どこから入るかわからないこの建物。1階のバウハウスのピロティの下にエレベーターがありボタンを押すと...
なんと部屋ごとまるっと降りてきました....!
これまで見たことのない広さとラグジュアリーさと大胆さ(良い意味で)
そこには、まるでホテルの一部屋のようなデザインが施されています。ゴージャスなインテリア、快適な座席、美しい照明などが、ゲストに非日常的な雰囲気を提供します。エレベーター内での移動が、滞在全体の一部として楽しむことができ、ホテルの滞在への期待値をあげるのにかなり効果的な演出になっています。
古くからの歴史を刻むバウハウス建築の内部をそのまま表したエレベーターシャフトと新たに挿入されたホテル空間を連続的に移動できます。
吹き抜けだけど移動できてしまう吹き抜けという意味で空間的にも生きていて、体験としても非常に楽しい。エレベーターの頭上は空へと抜けていてとても開放的でした。
テルアビブの光と風景を楽しむ
最上階には美しいルーフトッププールが。
プールサイドからの眺めは、テルアビブの美しい風景と魅力を存分に楽しむことができます。太陽が輝く空とロスチャイルドストリートの景色が、プールエリアを包み込みます。
バウハウス建築の上がまさかプールになっているなんて・・!
驚きの連続。
この下は3階と4階が客室、2階がレストラン、1階がカフェといった構成。
ラグジュアリーブティックホテルとして、この上ないコンテンツ力と快適さを兼ね備えています。
こちらは客室階の共用部。外壁含めて白に少しベージュがかった外壁とコーディネーションされてアースカラーのカラースキーム。そこにモノトーンの家具やアート(額縁)がアクセントカラーとしてのブラックが採用され空間の引き締めに効果的に使われています。
落ち着いた雰囲気の1階のカフェ。
訪れたのは日中でしたので人のいない状態で写真をとらせて頂きました。
openは18:00~.
テルアビブでは日が長いので、みんながカフェやレストランに集い始める時間が意外と遅く
最も人が増えたり盛り上がる時間は20:00~です。
次回はBarかCafeに訪れてみつつ、レストランもちらっとのぞいてみたいなと思いました。
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